ドラクエ9リメイク情報来るか!?発売10周年特別放送まとめ

ドラクエ9 発売10周年企画!

2019年7月11日、Youtube Liveにて、

【ドラゴンクエストⅨ 発売10周年特別企画】 今だからこそ話せることたっぷり話しちゃうぞスペシャル!
という名前の番組が放送!
発売から10年たったドラクエ9が、そろそろ最新ハードでリメイクされるのでは!?と、番組開始前から注目を集めました!
リメイクに関する話は何も決まっていませんでしたが、番組の生放送内でリメイクに向けて具体案が次々と飛び出しました!リメイク版ドラクエ9のハードはスイッチで、レベルファイブが開発を担当する!?追加シナリオも!?今後に期待がかかる内容となりました。

出演者

  • ドラゴンクエストⅨプロデューサー 市村龍太郎さん(スクウェア・エニックス)
  • ドラゴンクエストⅨディレクター 藤澤仁さん(ストーリーノート)
  • ドラゴンクエストⅨディレクター 日野晃博さん(レベルファイブ)
  • MC/タレント 三橋玲子さん(DQMSシリーズMCなどを担当)
  • スペシャルゲストで堀井雄二さんと三宅有さん

21:00 番組開始!

ここからは番組の内容をざっくりまとめます。不正確な部分や見にくい部分などもあると思いますがご了承ください。

動画はこちらで見られます!

藤澤さんはドラクエ9を自分のせがれのように思っていて、「10歳の誕生日に何もしないのか!」と藤澤さんが1人で何かやろうとしていたら、市村さんが乗ってきたそうです。

日野さんは市村さんがLINEで連絡して呼んたそうです。笑

ドラクエ9とは

1986年から続くドラクエシリーズの9作目「ドラゴンクエスト9 星空の守り人」2009年7月11日に発売。ニンテンドーDSでマルチプレーにも対応した作品です。

藤澤さん

マルチプレーは、本当はモンハンより先に出るはずだった。みんなでワイワイやる最初のゲームになるはずだった。しかしドラクエ9が延期したせいでモンハンが先に出た。

シナリオについて

藤澤さん

ドラクエ9はセーブデータが1個だった。シナリオを最初に戻すことができず、他のドラクエは繰り返し遊ばれているが、と違って多くの人が1回しか遊んでいない。俺も覚えていない。

堀井さんが「そして僕たちは天使と呼ばれていた」というキャッチフレーズを持ってきて、「はい、じゃあみんなでストーリー考えようか」というところから話が始まった。色々あって最後にエルギオスを倒す(途中はほとんど覚えてない)

当時の写真

下段真ん中は堀井さんと市村さんがニューヨークに行ったときのもの。背後のパッケージも海外版。

 

 

ドラクエ9発売日、渋谷のTSUTAYAにて。

 

藤澤さんが鳥山明さんに初めて会った時にもらったサイン

タイトルロゴの木の実は、堀井さんが推していた。ずっと果実がキーアイテムだった。一時期シナリオが変更されて、ストーリーから果実がなくなりそうになったが、ロゴに入っていたのでやめられなかった。

ドラクエ9パッケージの秘密

パッケージの主人公は最初は立っていた。鳥山さんがタイトルの関係でこれ以上上に書けないと言ったところ、それを聞いた堀井さんが「ジャンプできます?」と。堀井さんが見事に実現して、パッケージは主人公がジャンプした絵になった。

21:30~

今日の話題一覧

アクションからコマンド式へ

最初はボタンを押すと敵を攻撃するアクションゲームだった。

しかしその後路線変更して、従来のドラクエと同じコマンド形式になりました。

マルチプレーでコマンドバトルになると、他の人がコマンドを入力している間はどうするのか、などの問題があった。

ドラクエ9の裏でDQジョーカーががテンパってしまったため、藤澤さんもジョーカーを手伝いに行った。ジョーカーがコマンドバトルだったため、藤澤さんも堀井さんも「コマンドバトル面白い!」となった。

3月28日

市村さん「僕たちにとっては胃が痛くなるキーワード」

3月28日発売しますと言ったものの、延期。

藤澤さんが開発中に1階のローソンに行くと「3月28日発売 予約受付中」と看板に書いてあって辛かった

キャラクターメイキング

ドラクエでキャラクターメイキングは当時や夢の仕様だった。手とか靴とかまで細かくやった。

ドラクエ9にはのちのエポックメイキングになっているマルチプレイ、シンボルエンカウントなどの要素が多くあった。

初めてのシンボルエンカウントとドラクエ8

ドラクエ8のスカウトモンスターやドラクエジョーカーでも一応あった。

開発はドラクエ9よりドラクエ8の方が辛かったそう。

ちなみにドラクエ8で強いスカウトモンスターが襲って来たり、ブーメランでじんめんガエルを叩くと全部裏返るなどの全滅ポイントは藤澤さんが作ったとのこと。

ドラクエ8で、スタッフ全員疲弊しているが明日マスターアップという時に、バグが取り切れてなくて牛が空中に浮いていた。市村さんが「ファンタジーなので牛は飛びます」とコメントして仕様としてそのまま通そうとした。日野さんがプロデューサー命令を無視して勝手に直した。

セーブデータ1つ

DSは記憶できる容量が少ないので、1つになってしまった。

ジョーカーではセーブ中に電池が切れるとデータが飛んでしまっていた。ドラクエ9は何百時間も遊ぶゲームだから、絶対にそんなことはしたくなかった。そこで内部で2つのデータを保持し、片方に書き込むことで、失敗してももう1つのセーブデータが生き残るようにした。その分セーブ領域が2つ必要になってしまい、ドラクエ9のセーブデータは1つになってしまった。

おかげでドラクエ9のセーブデータが消えたという報告は1件もなかった。

この技術は特許も取っているそうです。

当時は家族で遊べないなど不評の面があった。これは早い段階で言うべきだったのかもしれないが、言う場所がなかった。

マルチプレイ

実装はすれちがい通信よりマルチプレイの方が難しかった。

実際は、遊ばれたのは99%すれちがいだった。

宝の地図

堀井さんと市村さんが話し合いをした時に出てきたアイデア。

最初は「ダンジョンのタネ」だった。種を受けるとその下にダンジョンができるという仕様があって、堀井さんは「タネがなあ・・・」とピンと来なかったそうです。宝の地図の方がワクワク感があるよねということで変更。長い時間遊んでほしかったので成長するボスを実装。

堀井さんもボス地図は流行ると思っていたが、ダンジョンの地図(まさゆきの地図)があんなに流行るとは想定外だった。

ドラクエ9のリメイクについて

三宅さん「ドラクエ9のリメイクはずっと検討している。1から8まではやっていて、9がまだ一度もリメイクも移植もされていない。ハードが携帯機だったり、すれ違い、宝の地図など凄く特殊なゲームになってしまった。

どういうハードでどういうリメイクをすればいいかというのがなかなか定まらない。ただ、(セーブデータが1個だったこともあり)ストーリーを1回しかやってない人は結構いるので、ストーリーを楽しむためのドラクエ9があってもいいかなと思う」

視聴者の意見ではスイッチが人気。

藤澤さんが「福岡に良い会社がある」

日野さん「ぜひ何かありましたら」

三宅さん「やるとしたら、それも1つ。最適解ではある」

「疑似的なすれ違いはスイッチでできる。PS4ではできない」

ドラクエ9のリメイクについて、現在具体的に決まっていることは一切ないようですが、今後に期待が持てる感じでした。

※リメイクの話は後でもう1回出てきます

22:15~

10分の休憩ののち再開

堀井さん登場

ドラクエ9のコードネームは「シェンロン」だった。シェンロンという名前の中華料理屋で最初の話が始まったため。

マルチだとサーバーを契約したりして敷居が高いと思っていたが、これはすごいと思った

マルチだけど1人は買い物したりしててもいい

堀井さんはドラクエ9をナンバリングにする気は無かった。

日野さんは「うちは外伝はやらない、これは9にしてもらわないと困る」と言った。

当時ドラクエはDSと、オンラインと、本編の3つを同時に進めていた。

後にDSは9、オンラインは10、本編だったものは11になった。

堀井さん「(アクションからコマンドに変わったことについて)アクションだとどうしても解けない人が出てくるからコマンド型の方が良かった。無理言って変えてもらった」

堀井さん「ナインと言えば。サンディ。あの時ケータイ小説にハマってて、ギャルを出したかった。鳥山さんに小悪魔agehaとか色々見本を持って行った。」

「あの時、堀井さんがキャバクラに通っていて、なじみのキャバ嬢の名前をつけたという変なネットの書き込みがあった。サンディって名前にしておいて良かった。」

すれ違い通信

当時すれ違った人数が1億人を超え、ギネスにも載った。

元々は強いボスを作って、すれ違って戦おうと思っていた。まさゆきの地図や川崎ロッカーは予想外。ただ、ある程度のレベルがないとボスが倒せないから、ある程度バランスが取れていた。

まさゆきの地図(メタルキングが大量に出る地図)は、実はバグだった。
ネットで噂になって、誰かもらって来いと言われて若い社員が秋葉原まで取りに行った。

ドラクエ7の話

堀井さん「(ドラクエ9より8が辛かったという話に)オレ7が辛かったよ。2回も伸ばしたんだよ」

コールセンターでは「石版が見つからない」という質問が圧倒的だった。

占いババがすり鉢状の底にいて、行くのが遠かった。あれは失敗だった。

22:30~

1年間の追加クエスト

シナリオは30時間くらいにして、そこから先があるという感じにした。クリア後の内容は藤澤さんにお任せだった。

それまでドラクエにエンドコンテンツ(ずっと遊べるもの)という概念は無かった。あの時代から追加コンテンツという概念をやった。

平均プレイ時間

それまで50時間とかだったのが、160時間とかになった。持ち歩いてプレーできたのも大きかった。テレビの前から解放された。

子供向けにフリガナがあったのも良かった。当時レベル5ではレイトン教授でフリガナをやっていた。

ドラクエ9は中古に売られなかった。クリアしたら売っちゃう人も半分くらいいるが、9は数%しか中古に行かなかった。みんなと遊ぶからいつ誘われるか分からないから売れない、宝物になるようにせんれき画面もすごく頑張った。

売上本数

スクエニの公式の数字では、ドラクエ9の売上本数は国内444万本、海外100万本だそうです。

海外限定で発売されたスライム版のニンテンドーDSi本体も公開。

市村さんがアメリカで買った私物だそうです。

ぎんがのつるぎ

(ぎんがのつるぎを作るには素材集めが大変で、一定確率で成功するが、ほとんど失敗してすいせいのつるぎになる)これはさすがに外れた時に心が折れるということで、「はずれではなくそれが普通であることを伝える必要がある」ということで、カマエルが「とはいえそれが普通なのです」としゃべるようになった。

サイン攻め

色紙にサインして投げるスーパースターの技。

藤澤さん「堀井さんが付けた名前はサインだった。サインじゃ攻撃っぽくないからサイン攻撃がいい、と2時間くらい会議して、サイン攻めという名前になった」

堀井さん「チューチュートレイン(正式名称はバックダンサー呼び)は俺的には「んー?」って感じだったけど、俺もサンディ出してるから強いこと言えないなと思って」

宿屋の地下

宿屋の地下には、本当はカジノがあった。「スラスロット」を途中まで作っていたが、最終的にキラキラ光る泉に。すれ違いの人数によって1000人まで成長要素があった。

現ドラクエ11の内川ディレクターと1か月詰めて、これはドラクエ市場一番面白いカジノになると思ったが、時間の都合でカジノまるごとボツになった。すれ違い通信かカジノかの選択を迫られた。

コストの関係などで町3個くらいストーリーが全部カットされたこともあった。石の町ではみんなしゃべらないので容量の関係でいけた。

ドラクエ9を作って得たこと

ドラクエ9から始まったシステムがたくさんある。配信でクエストを出す、マルチ、キラキラを拾うなど。

開発当時、市村さんがぎっくり腰で1か月動けなかった。クエスト単位で話が進んでいくゲームをやって、ドラクエ9と相性がいいなと思って、メインストーリーじゃないクエストがいいんじゃないかと思って、ぎっくり腰明けに藤澤さんに相談した。

藤澤さん「(クエストを難しくしすぎたことを)堀井さんに謝りたい。」

堀井さんは当時「30回は多いよ、せめて5回にしよう」と言ったそうです。

日野さん「堀井さんの削る才能、凄いですよね」

堀井さん「ポケモンGOが出て、すごく悔しかった。今回ウォークを出した。」

リメイク・続編

堀井さん「ドラクエウォークにドラクエ9を乗せたらどうかと思った。無理だった。」

日野さん「絵が最新のクオリティになるだけでも意欲は沸くよね。装備が美しくなるだけでも・・・」

日野さん「はぐれメタル鎧がテカテカするくらい表現できる」

市村さん「素材はいっぱいある」

堀井さん「出すなら追加シナリオとか、ボツになったものを戻すとか・・・」

日野さん「相当なボリュームですよ」

堀井さん「サンディの妹とか出したりね」

日野さん「無責任発言すると、会社にスイッチのエンジンが結構揃っている。追加をちょっとしつつで、案外早くできる可能性がある」

堀井さん「1年くらいでできちゃう?」

日野さん「無責任なことは言えないけど、もうちょっと短く・・・1つだけ注意。追加がなければ。」

※あくまで妄想で、実際にまだ話は進んでいないようです

23:25~

再び休憩をはさんで再開。

プロデューサーとディレクターのDQ9戦歴画面

市村プロデューサーのドラクエ9戦歴画面

藤澤ディレクターのドラクエ9戦歴画面

比較画像

市村さんは地図の「まさゆき」さんとバトルロードのイベントで一緒に旅に行ったそうです。

このあと、実際にまさゆきの地図を出演者の皆さんでプレーしました。

その他

ドラクエ9とドラクエ10は似ている部分がある。ドラクエ9、ドラクエ10、ボツになった作品の3部作で、通称「列車三部作」と言っていた。

エンディング

市村さん「こんな素敵な番組を企画していただきありがとうございます。ナイン愛されてたんだなって思い、嬉しかったです。何かきっかけを作れそうな雰囲気もありましたので、あると思いますよ」

藤澤さん「10周年のこの日にみんなで懐かしがってドラクエ9の話をするという夢がかなって、その次に繋がるんじゃないかみたいな期待も勝手にして、楽しい1日でした。次は20周年で会いましょう」

三宅さん「(番組の)始まりの時に、辛い思い出しかありませんという話があったが、こういうことがあるとそれが楽しい思い出に塗り替わっていく。良い時間だったと思いました。」

日野さん「ドラクエは3で1ユーザーとして大好きで、8と9に関われて幸せでした。苦労もたくさんあって、こうして昔の仲間たちと辛かったことを話すとちょっと癒された。モノづくりって楽しいなと改めて思いました。また、伏線が張られたようなので、また何かあればいいなと思います」

堀井さん「色々喋れて楽しかったです。え、移植の話?アクションとコマンドの二本立て。(周りから総ツッコミ)」

「あとDQウォークも頑張って、皆さんのテストプレイのフィードバックでスタッフ一同頑張って直してるので、面白いものになると思います。ご期待ください」

3時間の放送が終了しました。お疲れさまでした!

コメント

  1. 生放送を見られなかったので
    この記事で内容を知ることができ良かったです
    10の神話編でグレイナルや星空の守り人というワードが出たときは嬉しくなりました

  2. モンハンより先のはずだったとありますが、モンハンが先に出たからこそマルチプレイが人気出て、それがきっかけにもなってドラクエ9が売れたと思う。

  3. これ程ストーリーとオチを覚えていないドラクエもない

  4. スイッチかー
    すれ違いなんか今さらどうでもいいし、スマホの手軽さに期待してたんだけどな
    スイッチならいらない

  5. ロムを2個持ってた自分はストーリーも
    結構覚えてるけど1プレイになってしまった
    プレイヤーは全然覚えてないみたいね。
    公式でもその事は取り上げてたし。

  6. […] https://xn--10-yg4a1a3kyh.jp/blog/14233/ ドラクエ9のリメイクについて 三宅さん「ドラクエ9のリメイクはずっと検討している。1から8まではやっていて、9がまだ一度もリメイクも移植もされていない。 ハードが携帯機だったり、すれ違い、宝の地図など凄く特殊なゲームになってしまった。 […]

  7. 俺はセーブデータ消して何周もしたけど、普通はなかなか消せないわな。
    しかしまぁ、開発者が覚えていないとはw