ドラクエ10のPay to Win問題

ドラクエ10のPay to Win問題

今回はドラクエ10のPay to Win問題について書いてみます。

この記事では、最初に「Pay to Winとは何か」という話をして、その後に現在のドラクエ10に渦巻いている不安は「ドラクエ10がPay to Winになるかどうか」ではないんですよという話をします。

Pay to Winとは何か?

そもそもPay to Winとは何でしょうか。

実はこの言葉は「Free to Play」をもじって作られたもの。

なので先にFree to Playについて書いてみます。

普通の人はこの辺まで読んだらもう「よくわからんから帰る」ってなると思います。専門用語にはそれくらい人を遠ざける力があります。

Free to Playとは

<海外では定義が異なる場合があるようです>

Free to Playとは、日本語で言うと「基本無料」とか「基本プレイ無料」という意味です。

基本的に無料でも遊べますが、お金をかければさらに遊べる、というものがFree to Playです。

ゲーム開発にコストがかかる以上、完全に無料なわけではありません。例えば100ステージある中の最初の10ステージだけ無料だったり、1日1回までプレー無料で2回目以降は課金が必要だったりと、様々な方法でこのゲームを気に入ってくれた人がお金を払ってもっと遊べるような工夫をします。

Pay to Winとは

前述のFree to Playを標榜するゲームの中には、「普通に遊ぶ分には無料だけど、お金払うと有利になれるよというゲームも存在します。

この有利さの度合いは重要ですよね。だってお金を払わない人があまりに不利になってくると、無料で遊んでた人は気分が悪いですからね。

で、その有利度合いが行き過ぎると、不満に思った人たちが

 

「このゲーム、Free to Play<プレーは無料>というより、 Pay to Win<勝つのは有料>だよなw」

 

 

ってな感じで嫌みを込めてそのゲームをPay to Winだと言いはじめる、つまり、Free to Playを標榜するゲームの中で、課金者を優遇しすぎたものがPay to Winと呼ばれる、というのが僕の解釈です。

青山プロデューサーの「Pay to Winではない」発言の意図と影響

青山プロデューサーは先日のDQXTVで、例えば「10万円で攻撃力1000の武器が買える」みたいな、ゲーム内では到達できないものはドラクエ10には実装しない、と言っていました。ちなみに現在ドラクエ10の最強武器の攻撃力は200台です。

これだとどれだけお金を出しても、よくて互角までしか持ち込めません。だから確かにドラクエ10はPay to Winではないということになります。青山プロデューサーの言っていることは間違っていないと思います。

ただ、ユーザー側は最初から「理論値より強い武器が課金で実装されるかも」なんて心配はしてないです。ですよね?ドラクエ10がpay to winになるかどうかなんて、DQXTVでpay to winという言葉が使われるまで誰も心配してなかったはずです。

ユーザー側の不安

最近便利ツールでジェムを払うとゴールドが稼ぎやすくなっていることや、青山プロデューサーが「経験値アップのアイテムを有料販売する予定」と言ったことに対して、「お金を払うことで時間短縮(時短)ができるのは問題ではないか」と考えている人たちがいます。

確かに、金策で毎日コツコツ努力してる人からしたら、いきなりそれがお金で解決できちゃうとなると、今までの苦労は何だったんだと思う人もいるでしょうし、馬鹿にされた気分になる人もいると思います。

 

他にも課金に関する不安・不満はあるでしょうし、また現在は「青山プロデューサーの考える課金が実装された後の世界」がユーザー側には見えていないので、憶測も含めてユーザーが不安に思っているという面もあると思います。

時短はPay to Winとはまた異なります。これは「時短はPay to Winではないから時短アイテムを課金販売して良い」というより「時短課金が歓迎されるかどうかはPay to Winとは別問題」といった方が正確でしょう。

現在の課金支持率

いちおう、弊ブログのアンケート結果では・・・

ざっくり賛成55%、反対30%程度。DQXTVで発表された課金方針は、割と支持されていると考えられます。

課金の仕組みが大転換!?プロデューサー夜話まとめ
ドラクエ10の課金 7月9日のDQXTVで企画された「プロデューサー夜話」にて、ドラクエ10の課金に関する考え方の大転換が発表されました。 追記:冒険者の広場に公式記事が来ています! プロデューサー夜話の議題 今回のプロ...

まとめ

ユーザー側はドラクエ10がPay to Winになりそうだから課金が嫌だと思ってるわけじゃないですから、運営さん側もPay to Winというドラクエプレイヤーが聞きなれない言葉を使わず、ドラクエプレイヤーにわかりやすい言葉で説明したほうが良いと思います。

ユーザー側も、DQXTV以降「時短アイテムはPay to Winではないのか」「ドラクエ10は既にPay to Winになっているのではないか」という議論が一部で見られるなど、Pay to Winという言葉に捕われすぎている感があります。別にPay to Winかどうかは争点ではありません(例えば理論値より強い課金装備が実装される心配なんて誰もしていません)から、ドラクエ10で課金の議論をする際にはPay to Winという言葉は使わない方が混乱を招きにくいと思います。

Pay to Winだろうとそうでなかろうと、良いものは良い、嫌なものは嫌、でいいのです。

コメント

  1. 時短になるアイテムの導入には基本的に賛成です。7年間積み上げてきた経験値の総計は新規にするととんでもない量でしょうから。
    ただ、各所で何度も言われてますが、ストーリーを終え、ふと周りを見渡してみると、その時点での装備や能力ではどのコンテンツも参加しづらく、やりたくてもやれない事に気付く…金もないし…と。
    時短の充実と平行して金策やコンテンツの拡充もしっかり行わないと、何の意味もないですよね。
    運営はこのままVer5も「横ばい」で満足するつもりなんでしょうか…

  2. まあプレイヤーが一番心配、不安に思ってるのは
    こういった基本料金外の課金要素が増えることで
    プレイヤーの数が減らないかどうか、なんですよね。
    こういうのが嫌だからやめるって人はいるだろうし。

  3. 便利ツールで福引き大量に回してマイタウン手に入れた人いたけど、キラマラや職人コツコツやってゴールド貯めてた人がやる気なくさないかなーと心配した
    膨大な時間を費やして積み重ねたものを雑に扱われるとマジで萎えるからね
    無駄な時間ご苦労様と思われたら終わり

  4. 言葉を出されたからPay to Winって引用し始めただけで、ユーザーはあまりこの言葉の本当の意味については捉えてないと思いますよ。
    捗るって言葉が本来と違う意味で使われ始めたのと同じで。

  5. 言葉の意味が不明なことによる混乱を差し引いたとしても、現状として既存の使い回しや視点のズレ等が顕著であるとのことから、課金積極措置が軌道に乗った後の世界にも期待が持てないという人は多かろうと思う。個人的にはDの役不足と思料。プレイヤーの視点に立ちづらく、発想や意欲があまり豊かではないと感じる。

  6. 課金しても、ログインしてやってもたいして差はないよ。
    両方やってやったらちょっと上積みされる程度。
    福引券でマイタウンも、数千枚の福引券貯める方が難しい。

  7. 役不足ならもっといいもの出来るね!

    それはさておき、
    時間をかけるのか、お金をかけるかの違いで、やれることはゲーム内にかんしてはそこまで差がないのよね。

  8. 役不足ならもっといいもの出来るね!

    それはさておき、
    時間をかけるのか、お金をかけるかの違いで、やれることはゲーム内にかんしてはそこまで差がないのよね。

  9. まぁこの方針を決めた時点で運営はドラ10の終末を迎えたということを事実上認めたことになるんだろうな。

    Ver5が最後であることはほぼ間違いないだろう。

  10. > 時短課金が歓迎されるかどうかはPay to Winとは別問題
    > Pay to Winだろうとそうでなかろうと、良いものは良い、嫌なものは嫌

    「時短課金」が歓迎されるのかどうか。
    程度によりますが、ゴールド入手(金策)に関する時短課金については 慎重を期すべきなんじゃないかと感じています。

    ドラクエ10では ゴールドによって「コインボスと戦う(アクセを得る)」「優秀な武器・防具を購入する」などが出来るようになります。

    しかしドラクエ10の金策はかなり大変で、
    例えば数千万Gを貯める場合、人によっては数ヶ月~1年以上、もしくは無理な人が居るほど大変です。
    なので、ほとんどの人は装備やアクセを妥協している現状があります。

    そんな中、リアルマネーでゴールドを簡単に入手できるようになった場合、周りの人より強い装備・アクセをポンと得ることができるようになります。

    この問題は、リアルマネーで得た力(時短)に追いつけない人が多いということでしょう。
    これは、あきらかに時短の次元を超えてしまいます。

    現状のドラクエ10においては、
    経験値の時短課金ついては「時短」に留まるので許容する人が多いのかなと思います。しかし ゴールドの時短課金については、慎重を期さないと取り返しがつかない事になりかねないと感じています。

  11. おそらく、ゲーム内だけで充分ゴールドを稼げている層から見ると
    ジェムふくびき金策は時間もリアルマネーもかかる効率の悪い金策ではないかな

    とはいえ昔から金策に関しては複垢有利な事は間違い無いですし
    今後P2Wになるならそれはそれで仕方がないと思います

    それを踏まえても、現在の課金は時間を浪費させた上で課金による射幸心も煽る危ういやり方に見える
    見た目装備やジャンピングポーション的な”課金で得られる効果がわかりやすい”アイテムは肯定派なのですが…
    エンターテイメントはあくまで、現実の合間の息抜き程度の立ち位置であってほしい。

  12. 時短は損する人はいなくて得する人
    それを使う人と利益が上がる運営
    がいるので全く問題はないでしょうね

  13. 今までやってきたゲームで月課金から基本無料になったゲームはほぼ過疎ってました。
    ドラクエ10の良かったところは課金はドレスアップやマイホームだけだったからだし
    時短やお金や装備で課金となったらやることあるの?
    そのための日替わり討伐(3きゃらモードなら1日10分で12万G)だしメタキンや試練の門のはず。
    まあマイタウン2億Gがでたおかげでこんな話になってると思うが、今後も高額な商品でたら課金ガチャになっていくのかな・・・

  14. ゴールド万能の基礎設計のゲームなのに
    8万円→2億ゴールドを公式に認めてしまった時点で
    リアルマネーでステータスを買える仕組みになってしまった。

    金策の時間短縮をリアルマネーで済ませるって意味では時短だけど、
    これは販売予定の有料元気玉(仮)とは意味合いが違う。

    有料元気玉(仮)は「経験値を買う」のではなく「それを使ってゲーム内で遊ぶ」ものになるはずなので、当然ゲーム内の「レベル上げ」というコンテンツは活きる。というかこれの販売により活性化する可能性もある。
    なので賛成。

    でも、金策の時短はまさに「ゴールドを買う」もので、これを利用するとゲーム内の「金策」というコンテンツが全く不要になってしまう。
    しかも「金策」は7年真面目おじや職人勢のメインコンテンツなわけで、いままでDQ10を毎日遊ぶことで支えてきたユーザー層を切り捨てる方向に舵を切ったことになる。
    なので反対。

    周回できるコンテンツがスカスカでさらに日課の価値まで下げたら本当にやることなくなっちゃうよこのゲーム。。。

  15. 7年もやってエンゼル帽くらいしか経験値ブーストないのも問題とは思いますけど
    今回の課金云々は青山Pの話よくきいてない批判が多い気がする