何から書くか迷うのですが、まずこれから。具体的な総論・各論記事を書く前に、まずその外側の部分を書いてみます。
今や世の中には、職人に関する大量の記事があります。しかしそれらを読んでもなかなか上達しない人も多いのが現状。なぜでしょうか?
職人の奥が深い理由
職人のゲームは本来きわめて単純であり、始めたばかりでもすぐに仕組みを把握することができます。なので自分もすぐ上達できるはずだと思った人も多いはずです。ところが実際は多くの人がうまくいかず、儲かりません。
それは何故かというと、職人における成功とは「だいせいこう」を1個作ることではなく、利益を得ることだからです。つまり、他のプレイヤーと大成功率(※)の高さを競う戦いであると言えます。例えば災厄の王を倒すのは簡単ですが、僕より上手に災厄の王を倒せる人が何人いるでしょうか。皆さんは、本来簡単なはずの職人仕事で、大成功を連発する一流職人さんたちを相手にしなければならないのです。
※「大成功率」=大成功(★3)を作る確率。10回作って★3が6個作れれば大成功率は60%。
一流職人さんたちは自分の大成功率をもとに販売価格を設定しますので、それより大成功を出せる確率が低い人は、同じ値段でバザーで販売したら赤字になってしまいます。そのため、あなたはその商材から撤退する羽目になります。
ではどうすればいいかというと、自分の大成功率を上げるしかありません。現在の大成功率が60%なのを70%に上げる、そのために細かい手順の変更を行う。単に大成功を作るだけなら必要ない緻密な仕事が必要とされます。
これが、職人仕事の奥が深い理由です。というより、奥深くまで追求してトッププレイヤーに追いつかないと、職人では稼げないのです。
資料は巷にあふれているのに
昔と違い、今は職人のやり方やコツ、手順、基準値などがネット上に転がっています。だからそれを読めば楽に稼げるのではと思った人もいるはず。しかし現実はそう簡単ではありません。
その大きな理由を3つ挙げておきます。
1.ライバルもそれらの資料は全て手に入る
先ほど書いた通り、職人仕事は他の職人との戦いです。誰にでも手に入る知識は、手に入れるべきですが、それで差は付けられません。
2.上級者が書いたものは初心者に分かりにくい
「頭のいい人は教師に向いていない、何故なら生徒がどうして分からないかが分からない」なんてよく言いますよね。まさにそれです。自分が職人として上手になってしまうと、初心者の方がどう上手くいかないのかが分からないので、初心者向けの文章を書けなくなってしまうのです。
3.職人の世界は奥が深いのに、少しの文章でまとめられているから、大事なことが端折られている
前述の理由で職人の世界は奥が深いです。本気で本にしたら1職だけで500ページは超えられるでしょう。それをブログの1記事かせいぜい10記事程度でまとめると、どうしても言葉が足りなくなります。
というわけで
- 職人上級者として稼いでいくためには、トッププレイヤーと並ばなくとも、それに近いところまで上手になる必要があります。相手は数千時間かけてノウハウを蓄積していますので、簡単ではありません。
- 巷の資料を読んでもトッププレイヤーに追いつけないのは、あなたの実力不足ではありません。それを読むだけでは不十分だったということです。
僕がこんなことを考えているよという点をご理解いただいたうえで、上級者になりたい中級者さんのための記事を、これから書いていこうかと思っています。
なお今回の内容は職を限定せずに書いていますので、細かい部分で当てはまらない職・商材もありますがご了承ください。